事例集


ケース6 LD、ADHD(混合型)

12歳男児。

<現病歴>

幼児期より、かんが強く、夜泣きが激しい、始歩は早いが、言葉はやや遅め。
保育園でも多動、集団行動が困難。迷子によくなる。
父親は、幼児期から多動な子どもに対し、しつけとしての暴力を振るっていた。
小学校低学年では離席を繰り返し、小学校3年くらいから著しい学習の遅れがあった。
授業中教室を抜け出すようになり、父親にこのことを報告すると、激しく暴力的に叱るので、報告を控えるようになった。
また、徐々に教師にも反抗的な態度を示すようになった。
中学になると学校での着席は困難で、校内を徘徊、学校内でけんか、人のものを盗む、万引きをするなど問題行動を繰り返すようになった。
その都度、暴力的にせっかんするも悪化。

<知能検査>

下位項目にばらつきはあるものの正常。

<心理面>

CDIでは23点と高く、抗うつ剤を処方し、イライラは少しなくなってきたとのこと。

<学習面>

通常学級ではついていけないものの、障害児学級の移動は本人が受け付けず、LD専門の塾を紹介した。
算数の繰上りが出来ておらず、漢字の習得も小学校2〜3年生レベルであった。

<指導など>

塾でのLD児用教材を用いて学習指導を行った
→徐々に意欲的に学習に取り組むようになった。
学校では担任が顧問をしている部活動に誘う
→部活にも熱心に取り組むようになり、問題行動は著しく軽減した。



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