薬物療法

標的症状と選択薬剤

 軽度発達障害にみられる主な症状に対して、次のようなお薬がよく使われています。

症状など
使用される主な薬剤
多動 ・ 衝動性
メチルフェニデート、 カルバマゼピン、
バルプロ酸ナトリウム リスペリドン、SSRI
睡眠障害
クロニジン、リスペリドン、三環系抗うつ薬、ベンゾジアゼピン
感覚過敏
リスペリドン
強迫症状
SSRIs、リスペリドン、TCAD
感情の不安定さ
カルバマゼピン、 SSRIs、TCAD
ひきこもり
対人恐怖
SSRIs、メチルフェニデート
自傷
SSRIs, リスペリドン, プロプラノロール
抑うつ
SSRIs、TCAD
怒 り
メチルフェニデート, SSRIs, リスペリドン
攻撃性
SSRIs, リスペリドン, クロニジン、
プロプラノロール
妄想 ・ 幻覚
リスペリドン
常同性
反復行動
SSRIs、リスペリドン、クロニジン



リタリンについて

 「リタリン」は商品名で、一般的には「(塩酸)メチルフェニデート」と呼ばれています。多動や衝動性を抑える効果があり、ADHDや高機能自閉症における多動・衝動性の症状の改善に多く用いられています。

 注意集中の持続困難と衝動性の障害が認められた事例では、リタリン投与を開始すると、落ち着いて学習に取り組むことができるようになりました。周囲からほめられることが増え、子どもにとっても周囲に認められたことにより「自信」がついたようで、学習にも意欲的に取り組めるようになりました。















内服時の関わり方

1.薬で何が良くなるかを自覚させる。
2.計画と課題は適切なものを与える。
3.出来るからといって頑張らせすぎると、息切れして疲れてしまう。
4.できるようになったことを当たり前と思わず、以前の児と比較して関わること。
5.薬は気分に関わるほんの一部しか改善しないもの。
6.薬の効果は一時的できっかけにしか過ぎない。
 
  服薬開始時のみ効果が見られるケースは、薬の効果がなくなったためではありません。出てきたやる気に目標を与え、達成感を味わう経験をさせましょう!