学習障害は、大きく分けると言語性学習障害と非言語性学習障害の2つに分けられます。
文字や文章、数字といった言語性情報の入出力に関する学習能力の障害であり、狭義の学習障害としても捉えることができます。
文字や言葉を読んで理解することに困難を抱える入力障害として捉えられています。漢字やかな文字を組み合わせて使う日本では割と少ないのですが、欧米では学習障害の主流となっています。特定の字などが読めず、単語の意味を取り違える、黒板や本からの写し書きが困難であるといったような兆候が見られます。
また、数字や文字が反転してしまう、正しい書き順で書くことが出来ない、などのような視覚に関連した失読症を「視覚性読字障害」(Visual dyskexia)といい、文字の音や集合を正しく聞くことが出来ず、正確に認識することが困難であったり、音楽やリズムに合わせて動くことが苦手である、といった聴覚に関連した失読症を「聴覚性読字障害」(Auditory dyslexia)とも呼びます。
書くこと自体に困難を抱え、文字や文章を書いて表現・表出することに困難を抱える出力障害として捉えられています。書字に関する能力だけが障害される「純粋失書」pureagraphia)はめったに見られず、失語症を伴った「失語性失書」(aphasia with agraphia)、または失読症を伴った「失読性失書」(alexia with agraphia)といった場合の方が多いです。読字障害の多くは書字障害を伴いますが、書字障害が全て読字障害を伴うわけではありません。
筆算や立式、暗算など計算自体に困難を抱え、また数の概念を理解することや量的な考え方の理解に困難を抱えてしまいます。算数障害のみに症状が見られるものは少なく、読字障害や書字障害と重複している場合が多く見られます。
出生と同時に体得され発達していく対人関係を築く能力、状況を理解する能力といった非言語性コミュニケーションや、時間概念、空間概念などの非言語性情報の入出力に関する学習能力の障害であり、広義の学習障害として捉えることもできます。
自分が思っていることを口に出して語れないといった「失語症」(aphasia,dysphasia)の症状や、発声器官の損傷、または発声に関わる機能の使い方を間違って覚えてしまったためにうまく発音できないといった「構音障害」(dysarthria,anarthria)の症状などが見られることもあります。
情報を聞いて理解したり想起することができない、背後に雑音があると極度に集中できなかったり活動に取り組めない、といった症状が見られます。
上下や左右、前後などの位置関係や立体的な空間認知、立体を認知する能力に困難を抱えています。
多くの場合、時間割や歴史的な事件などを思い出せないといった、長期記憶の悪さが目立ちます。
相手の顔の表情やジェスチャーから感情や伝えたいことを読み取ることや、相手の声の抑揚で自分が怒られていることや馬鹿にされているといったことが理解できないという症状が見られます。
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現在「軽度発達障害」という言葉は障害の影響が軽度であるという誤解を受けるため、単に「発達障害」に改められましたが、当サイトではこのような経緯を理解しながらも、サイトの継続性を考えてこの名称を使っていることをご了承ください。、