LD 定義・診断基準

  文部省(現 文部科学省)による定義
文部科学省による判断基準など
DSM-W
ICD-10 研究用診断基準

ICD-10 研究用診断基準

■ F80 会話および言語の特異的発達障害

F80.0 特異的会話構音障害
A. 構音(音韻)能力が,標準化された検査で評価した場合,その小児の年齢の2標準偏差以下である。
B. 構音(音韻)能力が,標準化された検査で評価した場合,非言語性IQより少なくとも1標準偏差劣る。
C. 言語表出および言語理解は,標準化された検査で評価した場合,その小児の年齢の2標準偏差以内である。
D. 会話の構音表出に直接影響を及ぼすような,神経学的・感覚的・身体的な障害がなく,広汎性発達障害(F84.−)でもない。
E. 主要な除外基準:標準化された検査で非言語性IQが70以下。

F80.1 表出性言語障害
A.表出性言語能力が,標準化された検査で評価した場合,その小児の年齢の2標準偏差以下である。
B. 表出性言語能力が,標準化された検査で評価した場合,非言語性IQより少なくとも1標準偏差劣る。
C. 受容性言語能力は,標準化された検査で評価した場合,その小児の年齢の2標準偏差以内である。
D. 非言語的コミュニケーションおよび想像的言語機能を使い理解するのは,正常範囲内である。
E. 表出言語の使用に直接影響を及ぼすような,神経学的・感覚的・身体的な障害がなく,広汎性発達障害(F84.−)でもない。
F. 主要な除外基準:標準化された検査で非言語性IQが70以下。

F80.2 受容性言語障害
A.言語理解が,標準化された検査で評価した場合,その小児の年齢の2標準偏差以下である。
B. 受容性言語能力が,標準化された検査で評価した場合,非言語性IQより少なくとも1標準偏差劣る。
C. 受容性言語に直接影響を及ぼすような,神経学的・感覚的・身体的な障害がなく,広汎性発達障害(F84.−)でもない。
D. 主要な除外基準:標準化された検査で非言語性IQが70以下。

F80.3 てんかんを伴う後天的失語(症) ランドウ・クレフナー症候群
A. 6か月間を越えない範囲で生じてくる,表出性および受容性言語能力の重度な喪失。
B. 言語喪失の発症前は正常な言語発達。
C. 言語喪失が発症した時点の前後2年以内に,一側または両側側頭部に突発性脳波異常が確認されること。
D. 正常範囲の聴力。
E. 非言語性の知的水準は正常範囲を維持。
F. てんかん発作(起こっているのであれば)や脳波異常が内在する以外に,診断可能な神経学的所見はまったくない。
G. 広汎性発達障害(F84.−)の基準を満たさない。


■ F81 学習能力の特異的発達障害

F81.0 特異的読字障害
A. (1)または(2)のいずれかがあること。
(1)読みの正確さと理解カが,その小児の暦年齢と全体的な知能を基にして期待される水準から,少なくとも2標準備差劣る。このさい,読字能力とIQは,その小児の文化・教育体系において標準化された検査を個別 に施行した評価を用いておくこと。
(2)過去に重度な読字困難の駄往があった、または幼い頃の検査が基準A(1)に該当していたことに加えて,綴字検査の成績が、その小児の暦年齢とIQを基にして期待される水準から,少なくとも2標準煽差劣る。
B. 基準A項の障害のために,読字能力を要する学業の成績あるいは日常生活の活動に明らかな支障をきたしていること。
C. 視聴覚能力の障害または神経学的障害に直接起因するものでないこと。
D. 平均的に期待される範蹄の就学歴であること(つまり,著しく不適切な教育歴ではない)。
E. 主要な除外基準:標準化された検査を個別に施行して,IQが70以下。

F81.1 特異的書字障害
A. 標準化された書字検査おける評点が,その小児の暦年齢と全体的な知能を基にして期待される水準から,少なくとも2標準偏差以下である。
B. 読字の正確さと理解力および計算力の評点は,正常範囲であること(平均から±2標準偏差以内)。
C. 重度な読字困難の病歴がないこと。
D. 平均的に期待される範囲の就学歴であること(つまり,著しく不適切な教育歴ではない)。
E. 書字学習の早い段階から書字困難が存在すること。
F. 基準A項の障害のために,書字能力を要する学業の成績あるいは日常生活の活動に明らかな支障をきたしていること。
G. 主要な除外基準:標準化された検査を個別に施行して、IQが70以下。

F81.2 算数能力の特異的障害
A. 標準化された算数検査おける評点が,その小児の暦年齢と全体的な知能を基にして期待される水準から,少なくとも2標準誤差以下である。
B. 読字の正確さと理解カおよび書字能力の評点は,正常範囲内であること(平均から±2標準備差以内)。
C. 重度な読字困難または音字困難の病歴がないこと。
D. 平均的に期待される範囲の就学塵であること(つまり,著しく不適切な教育歴ではない)。
E. 算数学習の早い投階から算数の困難が存在すること。

■ F82 運動能力の特異的発達障害

A.標準化された微細または粗大な協調運動の検査における評点が,その小児の暦年齢を基にして期待される水準から,少なくとも2標準備差以下である。
B. 基準A項の障害のために,学業成績あるいは日常生活の活動に明らかな支障をきたしていること。
C. 神経学的障害の所見はない。
D. 主要な除外基準:標準化された検査を個別に施行して,IQが70以下。